やっぱり「鬼滅の刃」のはなしがしたい。からの『宇宙人養成所』発足。
現代っ子にそこまで受け入れられる漫画ってどんなものなの?
底の知れないストレスにがんじがらめのこどもが、おとなが熱狂しているという漫画。
観て納得、読んで納得、知ってよかった。
これは現代の「癒し」だと思った。
人喰い鬼と人という二極の存在が、対峙することで認め合い、他も自己も超えていく
「愛」のものがたり。
目を伏せたくなる残酷な場面、目を見張る戦闘、強烈なキャラクター、目を惹く要素は多分にあるけれど、やはり今を生きるひとを惹きつけてやまないのは、その潜在するメッセージではないか?
現代に大きく欠けている「愛」にみんな潜在的に惹きつけられ癒されている。
過去にも似たような漫画はあったけど、まったく違うのは「悪」を「悪」で終わらせないところだと思う。
対峙する二極は自分自身そのものだから。
どちらにも成り得て、対峙することで互いを認め合い、最後は互いに救われる。(精神的にね。物理的にはどちらかが失われます。)
互いが必要としているから惹きつけあいぶつかり合う、命を削って。
究極の「愛」のはなしだ。
現に「悪」に対しても愛情しか湧いてこない。
憎しみなんて微塵もない。
私もね、みんな好きです。
本当に、登場人物みーーーーーんな好き!!!
愛しくてしかたない!!!(ビジュアル云々じゃないよ)
作者さんがどこまで意図して描かれたのかは知るよしもありませんが、今この時にこの漫画が世に放たれたのは意味があることだと思います。
とてもありがたいことだと思います。
フィクションじゃないと思います。
現実に、彼らのような経験をして、彼らのような志で生きた人々はいたと思う。
大勢の人々の陰には、彼らのような人々の後ろ盾があった。
いつの時代にもあったと思う。
登場人物のひとりのことばをかりるなら
「心を燃やす」ひとがいて、その灯をしずかにつなげてきたひとがいたと思う。
時代に翻弄されて、くだらない戦争でちったその灯をかのひとたちはどんな思いでみていたのかと思うと胸が詰まる。
私たちがなんの疑問も持たずにみている世界が「陽」なら、そこには必ずそれを支えている「陰」がある。
どちらが欠けても世界は成立しない。
それに本質的に気付けるかどうかがこれからの私たちのいく末を決めるのだと思う。
「これからどう生きていくか」
映画を観て、そう問われていると感じました。(作者の意図はわかりません。)
結果、その「陰」は宇宙人だと言われているひとたちだと思い至った次第。
現代に生きづらさを抱えている人たち。
そして、ついさっき教室で宣言しました。
「ウチは、『宇宙人養成所』デス。」
公文式という隠れ蓑をまとった「陰」の秘密結社であると。
でもこの道を生きます。
「胸を張って」
煉獄さん、見てて。
スポンサー
最近のコメント